Diary

ヤンデレというより病みらしい

2012/02/02(Thu) 13:04
 気は合わないが縁が切れない知人Hの話…ということにしておいてほしい。



 Hは猫のような生き物だ。
 気侭で奔放で選り好みが激しい。そのくせ人当たりはよく餌をもらう術に長けている。…持ちまわりの家の多い野良猫のようなものだ。
 他人のスペースを自由に闊歩し、居座り、かと思えば気侭に去っていく。今回も気の向くままに過ごしていた土地を離れ、他県を放浪しはじめた。

 これが始まりだったらしい。

 縁が続いてもいい程度の知人には事後報告でメールを送信。しかしHの奔放さを知っている人間からすれば「このまま消えるのではないか」という思いが消えない。
 事実可能性が高いと俺ですら思う(消えてくれてかまわないが)。




 晴れてHの餌付けから解放された数人は、Hのご機嫌伺いから解放され

 そして病んだ。



 ある人は「反対車線に飛び込んだら助からないし」とバイクを売り
 ある人は「帰宅したら部屋に電気がついていた」と短い距離を急いで部屋に戻ればただの消し忘れと気づき意気消沈し(Hは数件の部屋の鍵を持っていた)
 ある人は1ヵ月半ぶりに再会した折、片時も離れるのが嫌だと言うように絶えずHを手の届く距離に置きたがった。

 最後の人間に対しては思うところもあり……衝撃だ。
 無口無愛想でH相手にも引かず言いたい事を言い、Hが居ようが居まいが気にせずマイペースに放置し、いわば俺と似た属性の持ち主だったんだが、。寝る時ですら傍を離れると目覚めるという豹変ぶりに正直引いた(肉体関係があるような間柄ではない)。



 Hは困惑した。

 俺も困惑した。



 そして今、俺はHの振りまいた病の土地に居る。
 奴がこの土地を離れて3ヶ月、症状の改善は未だ見られていない。
 

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